かわうそ日記

備忘録のような雑記録

2023/8/15 ルパ&蝗攘祭&ゆふいん盆地まつり

今日のお昼はルパ
4件くらい建物が立ち並んだ一角にあるお店
隣に温泉施設がある(この辺りでは温泉+飲食店の組み合わせを何件か見た)

プレーンナンランチでドリンクまでついて990円
この辺では1000円前後が平均価格なのかな?
(地元では平均700円くらいだった)

インドカレーは好きだけど、辛いのがめちゃくちゃ苦手なので、ほぼバターチキンカレーしか食べないんですが、
ここも辛さは丁度良くて、スイスイ食べることができました

 

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続きまして、湯布院でお祭りがあるというので来ました
今日は雨が降ったりやんだりしているような天気

参加は8/15のみですが、盆地まつりは8/15(火)~16(水)の2日間やるそう
お盆なので平日とか休日とかは関係ないようですね

 

8/15のゆふいん盆地まつりは
ゆふいん源流太鼓・蝗攘祭・万灯籠火祭り・ゆふいん盆地花火
を行うようです
(内容知らされてなかったので、現地のポスターで知った)

 

写真左は、このお祭りのほぼ全ての屋台がある広場
串焼き・クレープ・きゅうり・イカ・わたあめ・かき氷…あたりがあったと思う
夕飯のあてにするにはちょっと足りないかな

またこの広場の前が「なん叉路なの?」と思うようなめちゃくちゃな道路してます

 

場所はもちろん由布院駅から歩いていける距離ですが、駐車場が少ないので、駐車場が混む前に到着できるとか、実家や友人の家が近所にあるとか、そういうのがなければ、電車の方が安定かも?
由布院駅ICカード非対応なので、切符を購入する必要があります

 

街のあちこちに縛り付けられている藁人形

元々、民俗学をやっていたので、あぁたぶん厄落とし的なやつなんだなと思ったけども、急にこれ見たらギョッとする人もいるかも
(写真や資料で存在を知ってても、実物は初めて見たからビックリした)

 

旦那が「この藁人形をお祭りの最後に燃やすんだよ」というので、
「蝗攘祭」「藁人形」「焼く」のキーワードから
なるほど、これはきっと、サナブリや虫追い祭りだろうなと予想

そして、近くの公民館にトイレを借りに行った際に見たチラシにて答え合わせ
説明文に「虫追い祭り」との記載がありました

 

サナブリは、田植えが終わった時に行うお祭り
虫追いは、田植え後に稲穂を食い荒らされない様に行うお祭り

田んぼにかかわるお祭りなので、1969年に文化庁が発行した日本民俗地図1によれば、全国的な風習だと思いますが、発行から60年近く経っているので、結構なくなっている地域も多いのかな
(※俺が詳しいんじゃなくて、たまたま大学の演習でサナブリ・シロミテを調べたのを覚えてた)

 

どちらにしても私の地元ではやってないお祭りなので、とにかく新鮮

…新鮮とは言ったけど、藁人形カーが走ってくるとは聞いてないぞ
いったいどういうシステムで進行していくんだこのお祭りは

辞書や書類上は知っているけれども、実際の風習を見たことがないので、
本当に何が起こるのかわからないもんだ

ククク…面白くなってきたじゃあないか

 

小雨が降ってきたこともあり、山車は駅の横に避難し、
次の源流太鼓は、太鼓が傷んでしまうとのことで、由布院駅前(たぶんロータリー)で行う予定だった演奏を、由布院駅の屋根の下で行います

各写真の左側がロータリー方向、右側が駅構内(駅の外壁にくっついて写真撮ってる)
めちゃくちゃ人がいっぱいいます

 

源流太鼓の演奏が始まると、向かい側には急に形成された人垣
いつの間に…しかし示し合わせたようにビッチリと隙間ないところがすごい

太鼓の演奏って、音を全身で感じられて良いよね、あと普通にかっこいい
演奏ごとに使う太鼓や人数が違うようで、小さな太鼓から大きな太鼓まで、入れ代わり立ち代わり移動して演奏してました

途中、バチが折れた方がいたんですが、麺棒くらい太いバチがポロっと取れるように折れるんですね、びっくりした

 

太鼓の演奏が終わると、藁人形の山車が駅前の大通りに出てくる

旦那が「一瞬だからよく見ててくださいね」というので、
それじゃあ写真は無理だと思い、スマホを動画で構える

そして見ていると、掛け声とともに山車がダッシュで走ってきたぁああああああああ!!!!!!!!!
ぇえええええええええええええ全速力じゃんんんんんんんん!!!!!!!!!!
どこ行くのーーーーーーーー??????????!!!!!!!

※このまま町内を練り歩くそうです

 

山車の後から来た人たちが何やら配っていたので、
えぇっ何だろう欲しい欲しい(好奇心)思っていたら、
子どもがもらえるのだそう

何人か向こうにいた男の子が貰ってたんですが、
たぶん写真3枚目の藁人形の背中に挿してあったお札と同じものかなぁと
なにせちょっとしか見えなかったもんで、しっかりとはわからない

 

山車も行ってしまったことだし、それじゃあ次の場所へ行きましょうかということで、
川沿いに続く灯籠(アルミ缶に灯油を入れて作られている)を見ながら歩く

等間隔にずらーーーっと、かなり長い距離にわたって設置されているが、昔はもっと長かったのだそう

 

ところで今はどこへ向かっているの?というと、
この川沿いの先に、三角州があるから、そこがクライマックスです
というので、おしゃべりしながら行くと、
小雨が降ったりやんだりしていたこともあって、
明らかに地元民しかいないような場所に到着

そして時間経過とともにどんどん人が増えてくる
完全に地元民ムーブだ…
(もしかしてみんな毎年ここへ集まるのか…?)

 

そうこうしているうちに、お祭りのいわれと、藁人形の説明などが始まる

この藁人形は「実盛どん」と呼ばれていて、
平安時代末期の武将、斎藤実盛が稲の株に躓き敵に討たれたことで、稲を恨み、害虫となって稲を食い荒らしたという伝説にちなんでいるそうです
(実盛どん、それはめちゃくちゃな八つ当たりなのでは…逆ギレともいうか…)

 

そうしてお祭りの最後には、実盛どんを火に投げ入れるのです!

ぼわぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

なんという火柱の盛り上がり

とんでもねぇキャンプファイヤーが始まったなと思った
どんと焼きのが近い)

 

その場に運び込まれたすべての実盛どんが火にくべられると、
ひとまずこのお焚き上げというか、どんと焼きというか、火あぶりというか、
炎の儀式は終わります

 

今度は花火が上がるので見に行きましょうと、
そこからまた歩く(方向音痴なのでどこへ向かっているのかはわからない)

やはりここも人が集まって座っているところや立ち止まっているところが観賞スポットらしい
しばらく立って待っていると、急に打ち上げられる花火

近い
近いな
こっちの花火はどうしてこう近いのか

津久見港や別府湾では海が近かったからかと思ってたけど、
ここは盆地のど真ん中
なんなら打ち上げ場所が見えてるし
わりとなんでも規格外だな

 

と思ったところで違和感
花火の音がヘンだ

目の前で打ち上がった花火の音が、
ぐるっと背中側を回ってまた前から聞こえてくる

 

それもそのはず、ここは関東平野ではない

音が発生源からそのまま遠くへ向かって広がる関東平野と違い
盆地では、周囲を高い山で囲まれているため、
音が外へ逃げることなく、盆地の中で反響するのである

おおーすげぇ、初めての体験

 

*10/4・10/5・10/6著